10日に中国内で発売、価格は国内よりやや割高
購買待機者100万人、序盤の雰囲気は前向き
自国製を好む中国、Samsung Phoneの存在感を増大させるか
序盤の流行より、今年下半期の傾向を見守るべき
[イ·デイリーキム·ジョンユ記者] サムスン電子(005930)が中国市場で第3世代フォルダブル(折り畳み式携帯電話)「ギャラクシーZフォールド3 ·フリップ3」を公式発売し、新たな試験台に上っている。自国製製品選好度が高い中国市場でシェアが'0%台'にすぎないサムスン電子がフォルダブルスマホで逆転が実現できるか関心が集まっている。
‘ギャルZフォールド 3 ·フリップ 3 ’ 中国市場で公式デビュー高い序盤の人気
10日、関連業界によると、サムスン電子は同日、中国市場にギャラクシーZフォールド3とフリップ3を正式発売する。 中国内での発売価格は、ギャラクシーZフォールド3が1万4999元(約269万ウォン)、ギャラクシーZフリップ3が7599元(約136万ウォン)と、国内よりはやや高いほうだ。
これに先立ち、サムスン電子は今月1日から事前販売予約を進めてきたが、オンラインショップの購買待機者だけでも約100万人に上るほど、序盤の雰囲気が良いという。
これまで中国市場でしか力を入れられなかったサムスン電子である上、新しいフォームファクター(外形)製品であることを考えると、かなり肯定的な雰囲気だ。
実際、今月2日に中国のネットショッピングモール「タオバオ」で行われた「ギャラクシーZフリップ3」のライブ販売放送では、開始から3分で準備済みの3000台が売り切れた。同日視聴した人員も914万人に達する。1日、中国でライブコマースのホスト「ウェイヤー」がオンラインで行った「トムブラウン·スペシャルエディション」の開封映像もおよそ2000万人が視聴した。
中国市場はサムスン電子にとって'痛い指'だ。世界最大のスマートフォン市場であるにも関わらず、ファーウェイやシャオミ、オポ、ヴィーヴォなど、自国製品に押され、シェアは0.5%(上半期基準)に過ぎない。昨年上半期の1.2%よりさらに下落した状態だ。グローバルトップのスマートフォンメーカーであるサンスン電子にとっては、相当な屈辱といえる。このため一部では中国を「Samsung Phoneの墓」と呼ぶ人もいる。
市場調査会社·シノリサーチによると、今年上半期、中国スマートフォン市場シェアトップのメーカーは、地元ブランドオポ(22.7%)だ。続いてヴィーヴォ(19.7%)、シャオミ(16.4%)がそれぞれ2、3位を占めた。
Samsung Phoneは、中国市場では現地ブランドはもとより、アップルにまで遅れを取り、上位グループに入ることすらできないのが現状だ。このような中、ギャラクシーZシリーズが、中国で予想外の反響を受け、現地でのSamsung Phoneの存在感が少しずつ増すだろうという期待も出ている。
ジンドゥンドットコムのギャラクシーZフリップ3の事前予約ページ。 (写真=ジンドゥンドットコム)
サムスンの携帯のイメージを生かすか…“下半期を見守るべき”との見方も
サムスン電子としては、今回のギャラクシーZシリーズを通じて、中国で新たなチャンスを模索するものと見られる。当面の販売数値も重要だが、何よりも現地でのSamsung Phoneの存在感やイメージを引き上げるのに大きな役割を果たすものと期待される。
モバイル業界関係者は“ギャラクシーZシリーズが比較的価格が高いフラッグシップフォンである上、新しいフォームファクターのフォルダブルフォンであるため、中国ですぐに大幅のシェア上昇を期待するのは難しい”とし“ただ、Samsung Phoneに対するイメージを現地で向上させることができ、自国製を好む中国顧客の隙間を確保できるという側面で鼓舞的”と述べた。
ただ、年間約3億台に上る中国スマートフォン市場で、序盤の事前予約待機者100万人」という数値は、大きな意味がないという見方もある。ギャラクシーZシリーズの流行よりも、最近のオポ、ヴィーヴォなど、中低価ラインを武器に掲げた地元ブランドの急成長に注目すべきだという声も出ている。製品発売初期の数値だけで Samsung Phoneの逆転を期待するには変数が多いという意味だ。
部品業界のある関係者は“中国では確かに目立つ序盤の反応を見せているが、中国市場自体がそれほど甘くなく、自国ブランドもやはり下半期新製品の発売が相次いで予定されており、見守らなければならない”とし“アップルも今月アイフォーン13の発売を控えているだけに、9月以後ギャラクシーZの興行が続くかが今後Samsung Phoneの勝敗を分ける”と説明した。
一方、サムスン電子は現在、中国市場で特別なプロモーションやマーケティングは企画していないという。 サムスン電子の関係者は、“現地法人などを通じて、(特別なマーケティングやプロモーションに関する)言及は聞いたことがない”と語った。
キム·ジョンユ(thec98@edaily.co.kr)