ギャラクシーZフォールド・フリップ4。 ‘小さいながら大きい変化’ 折り畳み式スマートフォンの大衆化を導く。

ギャラクシーZフォール4、アスペクト比の改善で使用性の強化。タブレット・パソコンの頂点を適用。ギャラクシーZフリップ4、カバースクリーン・カメラの性能強化。VlogなどMZ世代に合わせた機能が‘目立つ’・テムン社長“今年折り畳み式スマートフォンの販売目標は1000万台以上”

サムスン電子が「ギャラクシーアンパック2022」行事を行って第4世代の折り畳み式スマートフォンのギャラクシーZフォールド4とギャラクシーZフリップ4を公開した。サムスン電子はギャラクシーZ4兄弟を先に立てて本格的な「折り畳み式スマートフォンの大衆化」に出るとの考えである。11日に目にしたギャラクシーZフォールド・フリップ4はふと見ると前作と違わないように見えた。Zフォールド4は本のように横に長く畳める形で、Zフリップ4はバー(bar)型でスマートフォンの真ん中が縦に畳める形だった。しかし、使ってみた結果は異なった。特にギャラクシーZフォールド・フリップ4の使用者方の主な不満事項だった △液晶のしわ △カメラの性能 △ソフトウェア などの要素を改善することで使用性を大きく改善したと感じた。

 

タブレットとは違う。独自の使用経験を作るギャラクシーZフォールド4

ギャラクシーZフォールド4の第一印象は「スマートフォンのようだ」だった。前作のZフォールド3の場合、畳めた姿が縦は長くて狭い形のまるでリモコンのような形だったなら、新作はベゼルとヒンジのサイズが縮んだからである。Zフォールド4は前作対比横は2.7mm伸びて、縦は3.1mm縮んだ。カバーディスプレイのアスペクト比は24.5:9から23.1:9に変わった。たとえ大半のスマートフォンのアスペクト比である20:9より縦が少し長い気がするが、使うのには問題なかった。特に横の幅が伸びた分、スマホを閉じた状態からのキーボードなどの操作が容易くなった。

重さにも有意味な差があった。Zフォールド4の公式重さは261グラム(g)。前作対比約8g減ったのだ。しかし横の比率を伸ばすことで重心の配分が良くなり実際の重さはわりと軽く感じた。

アスペクト比の変化は製品を開いた時にも体感できた。特に横が広い製品の特長から横モードに切り替えなくてもユーチューブなどの動画を見ることができた。120Hzの走査速度のおかげで画面転換も柔らかだった。

 

 Zフォールド4で最も目立つ所は「タスクバー」機能である。これはスマートフォン画面の下部にあってよく使ったり最近に使ったアプリを示してくれる機能である。まるでパソコンの「タスクバー」と似たような役割をする。
サムスン電子の関係者はデイリーインパクトに“「タスクバー」はパソコンと似たような画面構成を選んだ”と伝えながら“使用者が直接ブックマークアプリを登録できるので最適の使用者経験を提供する”と強調した。
なお、最大3つの画面分割も支援する上に使用者が直接よく使うアプリを一つに縛って登録することで一つの動作で全部浮かばせることもできる。例えばメールと文書作成アプリ、そしてユーチューブをアプリペアに登録した後、それをクリックすると3つのアプリが同時に使用者が求めるアスペクト比で開かれるとのことである。


スタイラスペンのSペンも便利性が強化された。Sペンは手書きをテキストに変えたり、アドレスバーに直接URLを入力できる機能が印象的だった。イメージをドラッグすると人工知能(AI)と連携して該当する情報と関わりのあるアプリを推薦してくれる。
カメラも大きな変化があった。特に液晶の側面についていることで解像度が落ちてしまうと文句があった「アンダーディスプレイカメラ(UDC)」が前作より改善された。カメラが搭載されている部分のディスプレイピクセル密度を上げることで既存の「蚊帳のようなデザイン」を改善したと説明した。

 

インスタグラムVlogなどMZ世代にピッタリのギャラクシーZフォールド4

ギャラクシーZフォールド4が生産性に力を入れたとするとZフリップ4は様々なメディアを利用する若者層を狙った機器である。
一番の変化はスマホを閉じた状態からカバースクリーンで操作できる機能が多くなった所である。 Zフリップ4のカバースクリーンは前作と同じ1.9インチを搭載した。代表的な機能がカバースクリーンを通した「ポートレートモード」である。前作にもカバーディスプレイを通した自撮り機能を支援してはあるが実際に写真が撮られる比率が異なったので横モードのみに支援したのであった。しかしZフリップ4は縦モードのプレビュー画面を支援することでより実際的に写真撮影ができる。
なお、前作ではイメージとgifファイルのみ支援したカバーディスプレイ画面を使用者が直接指定した動画などに変更できることから「スマホ飾り」が流行ることを見込んでいる。

 

畳めた状態で高画質後面カメラを使って撮影する機能である「クイックショット」も自然になった。特に折り畳み式スマートフォンを半分くらい畳めて使う機能である「フレックスモード」との連携で動きながら動画を撮ったまま机の上にスマホを置いて撮影ができるようになった。この機能は最近の MZ世代から人気を得ているVlog(動画日記)撮影などに役立つように見える。フレックスモードの場合、画面を上下に分けて上側は動画を撮影し、下側は撮影の変更や写真の確認などができる機能やブラウザアプリを上側に乗せて下側をノートパソコンのタッチ・パッドのように使える機能が追加されてより生産的なメディアの利用が可能となった。

 

製品を半分こするしわも改善された。前作ではっきりと半分に分けられたのとは違ってZフリップ4の場合、シャー芯くらいの細いしわの跡だけが目に入った。左右の幅も少し縮んだおかげで製品を半分に畳んだ後に持ち上げるとちょうど手の裏に入るくらいの大きさだった。一方サムスン電子は改善されたギャラクシーZフォールド・フリップ4を先に立てながら今年を「折り畳み式スマートフォンの大衆化」の元年にするとの考えである。ノ・テムンサムスン電子モバイル経験(MX)事業部長・社長は11日ニューヨークで行った記者懇談会で“1000万台以上の折り畳み式スマートフォンの販売目標を達成する元年とするために全ての努力を尽くす”と語った。