画面を大きくしてしわ消した…サムスン‘ギャラクシーZフリップ5’早期リリースで勝負手

リリーススケジュールを繰り上げて第3四半期の販売実績に集中

グーグル・アップル攻勢に牽制するための意図も

 

 

ギャラクシーZフリップ5予想イメージ
サムスン電子が下半期の折りたたみスマホ新製品の早期リリースで勝負手に出る。折りたたみスマホ市場に進出したグーグルを牽制し、9月‘iPhone15’がリリースされる前に初期の販売量を最大限に引き上げようとする戦略だと解釈される。そして第4四半期に反映される販売実績をなるべく第3四半期に集中して実績を改善させようとする意図も見える。

 

早期リリースで第3四半期の実績に集中


12日、業界によるとサムスン電子は7月中旬~下旬に‘ギャラクシーアンパック’イベントを開催して‘ギャラクシーZフリップ5・フォールド5’を公開する案を有力に検討している。これは去年より2~3週くらい早い水準だ。去年ギャラクシーZフリップ4・フォールド4は8月10日公開、26日リリースだった。

サムスンがリリースのスケジュールを繰り上げる理由は実績の見込みがよくない中でなるべく第3四半期に新製品のリリース効果を上げるためだ。通常スマホの新製品がリリースされてから3カ月間に販売が集中されるので7~9月の販売量を最大に引き上げて10月になる前に新製品リリース効果を上げるということだ。


証券街ではサムスンモバイル事業部の実績不振を予想している。KB証券によるとサムスンMX(モバイル経験)事業部の第3四半期の営業利益の予想値は3兆1000億ウォン(3千100億円)だ。去年の同期に比べて4.3%減少した水準だ。業界の関係者は“下半期スマホの業況が中々回復できない中で原材料の価格が上昇し続けていて実績にも悪く影響すると予想される”と話した。


グーグルの折りたたみスマホを牽制する意図も見える。11日、グーグルは‘ピクセルフォールド’を公開した。グーグルの初折りたたみスマホという象徴性で初期の関心度も高い。グーグルは折りたたみスマホに最適化したアプリとOS(オペレーティングシステム)に適材適所で対処できるというところでサムスンの強力なライバルとして浮上している。

 

 

“ギャラクシーZフリップ5、しわは小さくして画面は大きくする”

ギャラクシーZフリップ5流出ケース

サムスンはギャラクシーZフリップ5・フォールド5の強力な使用性と技術力を基に折りたたみスマホ市場をリードして行くという計画だ。


特にギャラクシーZフリップ5に大きな変化が予想される。ギャラクシーZフリップ5のカバーディスプレイは前作(1.9インチ)より大きい3~4インチが適用されると思われている。カバーディスプレイの形も前作は横が長い長方形だったけど、ギャラクシーZフリップ5は縦が長くなった正方形に近くなるように見える。


これと共にヒンジのしわも改善される。今回の新製品には‘水滴’タイプのヒンジを適用、画面のしわを最小化して端末を折りたたんだ時にディスプレイが完全に接するデザインを具現するそうだ。

一方、折りたたみスマホ市場は毎年大幅で成長している。市場調査企業IDCによると去年の全世界の折りたたみスマホ市場の規模は1420万台水準で全体スマホ市場の1.2%くらいだそうだ。ただ、年平均27.6%成長して2027年までに4810万台規模、全体スマホ市場の3.5%の割合になると予想される。