サムスンが7月に公開する‘ギャラクシーフリップ5、ギャラクシーS23の好調を維持できるのか

ギャラクシーS23が主要スマホブランドの中で唯一QoQ(Quarter on Quarter)成長…6150万台販売
7月のアンパックで折りたたみスマホ・ウォッチ・タブレット大挙公開…新作の七光り効果‘継続’

ソウルソチョグサムスンディライトショップに設置されているギャラクシーS23シリーズ広告版の前に人が通っている。

サムスン電子が第一四半期にギャラクシーS23の善戦で主要ブランドの中で唯一四半期別の生産量反騰に成功した。全般的な景気低迷の状況でも新作リリースの効果を得たのだ。一ヶ月後に近づいてきた下半期ギャラクシーアンパックでもギャラクシーZフリップ・フォールド5を含めてウォッチ・タブレットなど新作が
大挙リリースされると期待されており、このままサムスン電子が好調を維持できるのか注目を浴びている。
15日、業界によるとサムスン電子は7月末ソウルコエクス(COEX)でアンパックイベントを開催してギャラクシーZフリップ・フォールド・ウォッチ6・タブレットS9などを公開する予定だ。サムスン電子がアンパック行事を国内で開催するのは初めてである分、下半期の新作も力を入れてリリースするのではないかという期待が高まっている。元々8月に行なわれていたアンパックイベントの日程を繰り上げたこともサムスン電子が結構の自信を持っているからだという分析もある。

サムスン電子は第一四半期にほとんどのスマホブランドが不調だった状況で2月リリースされたギャラクシーS23シリーズが好評を受け、唯一以前四半期に対比しての生産量が増加した。グローバル市場調査企業トレンドポースは第一四半期の全世界スマホ生産量の2億5000万台の中でサムスン電子は24.6%くらいの6150万台を占有したと集計した。

下半期アンパックの主人公は‘ギャラクシーフリップ5画面を拡大して頭脳(AP)も成長させる


今回のアンパックの主人公はクラムシェル(貝殻型)折りたたみスマホのフリップ5になる可能性が高い。前作に比べて一番目立つ変化が見えると予想されているからだ。

機器外部のカバーディスプレイが2倍くらい大きくなるのが代表的な変化だ。前作のフリップ4のカバーディスプレイのサイズは1.9インチくらいでメッセージ確認、サムスンペイなど限られた機能しか使えなかった。フリップ5はカバーディスプレイを3.4インチに拡大して活用度がもっと高くなると予想されている。

業界では画面が大きくなる分、カバーディスプレイで使えるアプリがもっと増えると思っている。カバー・メインディスプレイを同じくらいで活用できるフォールドまではなくても最適化されたアプリが追加されると期待している。

既にサムスン電子独自のアプリの大半はカバーディスプレイに合わせて最適化されていて、アンドロイドOS(オペレーティングシステム)を運営するグーグルのユーチューブ、グーグルマップ、メッセージなど主要アプリもカバーディスプレイで使えるように最適化されたと知られている。特にグーグルマップの場合、スマホを折ったまま道を探せるというところで利用者の利便性が非常に高くなると予想されている。

サムスン電子‘ギャラクシーZフリップ5’レンダリング。(写真=セムモバイル)

フリップシリーズの慢性的の問題だと指摘されていたバッテリー寿命の問題も改善されるのではないかと期待している。フリップ5にはギャラクシーS23と同じ最新AP(アプリプロセッサ)であるクアルコムのスナップドラゴン8・2世代forギャラクシーが搭載されると予想している。

S23シリーズがオーバークロック、高収率を選別してギャラクシー専用で作ったAPを使って電力の効率と性能を大幅に向上させて発熱・バッテリー寿命の問題も改善させた分、フリップ5にも同じくらいの効果が見えると思われている。

フォールド5の場合、フリップ5のように目立つ変化はないけど短所だと指摘されていた端末の重さ・厚さなど全部改善されると予想している。APもフリップ5と同じギャラクシー専用のスナップドラゴン8・2世代が搭載され、折れる画面を完全に密着させて埃などを防いだりしわを減らしたりする‘水滴ヒンジもフリップとフォールド共に新たに適用される予定だ。

もっと強力な手首の上のお医者さん‘ギャラクシーウォッチ6’もリリース待機ギャラクシータブレットS9の性能強化も期待


下半期のアンパックでは折りたたみスマホだけでなく共にギャラクシー生態系を構築していく機器も公開される。

スマートウォッチ新作のギャラクシーウォッチ6ではサムスン電子が力を入れているバイオヘルス機能が大きく強化されるように見える。サムスン電子は4月、皮膚温度を基盤にした生理周期の予測機能をギャラクシーウォッチ5シリーズへ新手に適用していて、該当機能はもちろんウォッチ6にも適用される見込みだ。


これに加えて5月には‘サムスンヘルスモニター’アプリの‘不規則的心臓リズム ノーティフィケーション(IHRN)’機能が米国のFDA(食品医薬品局)の承認を得た。ギャラクシーウォッチのバイオアクティブセンサーを通して不整脈の一種である‘心房細動’まで感知して使用者に通知する機能だ。既にサムスン電子は該当機能が下半期にリリースするウォッチの新製品に搭載される予定だと公式的に発表した。
他にも強化されたウォッチOSを通して利用者の睡眠時間と睡眠の質などを評価してスコアに換算してくれる睡眠管理機能もより強化される予定だ。

ギャラクシーウォッチとサムスンヘルスアプリを活用した‘健康な睡眠習慣’をつける方法(写真=サムスン電子提供)

市場調査企業のカウンターポイントリサーチによると、サムスン電子は今年全世界のスマートウォッチ占有率9%を記録して、アップル(26%)とファイアボルト(9%)に負け、初めて3位に下がった。ウェアラブル市場での反騰が必要なため、ヘルスケア機能の強化を通して‘手首の上のお医者さん’というウォッチ戦略に力を入れているように見える。

タブレット新作のギャラクシータブレットS9シリーズの場合、他のシリーズに比べて拡散された情報が少ない方だ。ただ、前作ではプレミアムモデルにだけ適用された有機発光素子(OLED)ディスプレイが一般モデルにも全部搭載され、歴代ギャラクシータブレットSシリーズの中で初めてIP67等級の防水・防塵に対応できると知られている。

近づいて来るソウルアンパックイベントに対してサムスン電子は“2019年折りたたみスマホ製品を始めて公開した以降、後発企業の折りたたみスマホ市場進出が本格化している。国内で折りたたみスマホの新製品を公開して‘折りたたみスマホはサムスン’という公式を一般化させるつもりだ”と言って“今回のアンパックをきっかけに国内市場の折りたたみスマホへの熱気をグローバルに拡散して行こうと思っている”と伝えた。