TCL、発売を控えて突然無期限中断を宣言
知名度に比べ価格·品質ともに競争力がない
“少なくとも1年以内にフォルダブルフォンを発売しない”
中国TCLが開発したフォルダブルフォン「シカゴ(左)」の試作品とサムスンギャラクシーZフリップ3./ シーネット(CNET)ホームページキャプチャー
[ソウル経済]
中国家電企業のTCLが、フォルダブル·スマートフォンの発売を控え、結局、あきらめると宣言した。品質面でも価格面でもサムスン電子「ギャラクシーZフリップ3」との競争に勝てないと判断したのだ。
米国のIT専門メディアであるシーネット(CNET)は最近、TCLの初のフォルダブルフォンの実物を公開した。 プロジェクト「シカゴ」と名付けられたこのスマートフォンは、サムスン·ギャルZフリップ3、モトローラ·レーザーのように上下に折りたたむ形のクラムシェル·フォルダブルフォンだ。前面右側に1.1インチ大きさの縦型サブディスプレーがあり、広げた時、6.67インチ大きさのディスプレーを搭載した。
中国TCLのフォルダブルフォン「シカゴ」(左)の試作品とサムスンギャラクシーZフリップ3を比較テストしている。 シーネットホームページキャプチャー
しかし、メディアーはTCLがサムスンギャルZフリップ3より安い価格でフォルダブルフォンを販売するのが目標だったが、失敗したと指摘した。TCLのステファン·ストライト最高マーケティング責任者(CMO)はシーネットとのインタビューで“新型コロナウイルス感染症(コロナ19)による部品調達の遅延と生産原価上昇で手頃な価格帯で発売が難しく無期限保留になった”と説明した。 さらに、“現在としてはこれ以上安いフォルダブル機器への希望がないので、もう少し待たなければならない”とし“少なくとも12-18カ月内には第一目のフォルダブルフォンを発売しない”と付け加えた。
米IT専門メディア「シーネット」は最近、中国TCLのフォルダブルフォン「シカゴ」の試作品を公開した。 シーネットホームページキャプチャー
元々TCLは、IT専門メディアやブロガーなどにシカゴの試作品を提供し、今年第4四半期の発売を目標にマーケティングを展開してきた。シカゴの価格は800ドル程度で策定された。 しかしストライトCMOはシーネットに“(フォルダブルフォンに)誰か800ドルを使えるなら1,000ドルも使える”とし“おそらく消費者は長い間知っていてより信頼できるブランドになるだろう“と述べた。 サムスンギャラクシーZフリップ3が予想より低い999ドルで発売され、知名度の低いTCLとしては曖昧な価格競争力では勝負がつかないという意味に解釈される。
中国TCLのフォルダブルフォン「シカゴ」(左)の試作品とサムスンギャラクシーZフリップ3を比較テストしている。/シーネットホームページキャプチャー
劣る製品の完成度も、発売中止の要因と分析される。メディアはシカゴの試作品をギャルZフリップ3と比較し、「より厚く、より重い」と酷評した。内部ディスプレイの大きさはほぼ同じだが、前面ディスプレイが1.1インチでZフリップ3の1.9インチより小さいと指摘し、防水もできず丈夫でもないと伝えた。
チョ·ギョファン記者(change@sedaily.com)